さらばCVSup


CVSup®cvsリポジトリを効率良く配布するためのシステムとしてあちこちで利用されている。で、前にも書いたけど、利用されている割には評価が高くない。より正確に言うと、CVSup®を利用してファイルを配布する側(=開発者)の評価が低い。曰く

  • (Modula-3のライブラリが必要なので)ソースツリーに取り込むにはでかい
  • (Modula-3のライブラリとリンクしなきゃいけないので)buildするのが大変
  • (Modula-3で書かれているので)判りづらい
極論すると(しなくても)すべてModula-3が悪い、という感じ。


よりよい代替手段が無かったのでしかたなく使っている、という消極的賛成派が多数だった訳だが、ここにきて(というほど最近でもないが)いくつか代替手段が出てきている。


前者はフレームワークとしてのCVSupの代替。プロトコルレベルの互換性は無い代わりに、サーバー・クライアントおよびCVSupからの移行ツールが用意され、CVSupを完全に捨てることができるようだ。


後者はCVSupを(少なくともModula-3よりは理解できる人の多い)Cで書き直そうというコンセプト。今のところクライアントしか無い(サーバー側はオリジナルのCVSupを使う)代わりに、設定ファイルの互換性も確保され、単純に入れ替えて使うことが出来る。


どのみち単なるユーザーとしてはクライアントさえ使えれば問題ない。でまぁ、後者は最近6.xのブランチに取り込まれたので、6.1-PRERELASEから6.1-STABLEへ移行したついでに設定変更。といっても、前述のように互換性は確保されているので、/etc/make.confを


SUP= /usr/local/bin/cvsup
から

SUP= /usr/bin/csup
に変えただけ。


大抵のものはportsからbuildする主義だけど、さすがにbuildするためだけにModula-3のコンパイルから始めなきゃならんのには抵抗があって、CVSupだけはpackagesのバイナリを使っていた。それも今日で終わり。pkg_deleteするとしよう。


ちなみにCVSupはJohn D. Polstra氏登録商標らしいです。